短歌 2026.06 2026.07.082026.07.10 ぼくおわ music / ICHIMOSHI / tanka / novel / poetry / illust 二〇二六年六月に詠んだ短歌たちです 君だけに伝えたいのに君だけがいないところで呟いてみる 三年にわたり日常生活に支障をきたすほど好きである 悲しみは当て布をして泣き濡れた指で優しくしみ抜きします さみしいね君が隣にいなくてもなんだかんだで生きちゃえるんだ ぬくもりを思いだすんだ触れあったことは一度もないはずなのに 「ほんとうは好きなんでしょう?」 何回も言いたかったな 言えなかったな 吐いちゃうと知ってて飲んだ死んじゃうと知っててみんな生きてるんだし 空白を埋めようとしただけなのに君の言葉が消えてしまった 可も不可もない一日を包んでいるあの空だって本日限り あなたとはちゃんとさよならしたわけじゃないからいつかまた会えるかな 寂しいと言えばよかったもう二度と言葉を交わすことがないなら この人をただわたくしの独断と偏見により愛しています まだなにもやらかしてないうちにもう言い訳ばかり考えている まだわたし生きているからまだわたしここにいるからはやく見つけて 花屋から手ぶらのままで出た君は道端にいたわたしを摘んだ すっぽりと抱いて体を揺らしたらわたしは君の揺籠になる 身体中すみずみまでを投げうって君の枕にしてほしかった