返せ

いつかは好きだった君の声
「出逢わなきゃよかった」と
ほざかれたときでさえ
その波長が優しく思えた

君に欺かれた
わたしの過去を殺せ
君に貸した
わたしの体を捨てろ


わたしが君にあげた
優しさのすべてを返せ

それはもう

君のものじゃない
次の誰かに回すな
わたしに返せ

優しさのすべてを返せ

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