六畳一間さえ持て余す
月明かり 僕の右手には届かない
書きかけの手紙はそのまま
火を点ければきっとよく燃えるだろう
鉛筆を握り締めて
何を書こうか考える
消しゴムを手に取って
どこを消そうか考える
誰かに昔言われたような
やさしい言葉を繰り返した
誰かの首を絞めたいような
そんな気持ちを
二酸化炭素と吐き出した
低い天井へと手を伸ばす
誰も掴むことのできない無力な手
書きかけの手紙はそのまま
ほんとうは火を点ける勇気なんて出ない
鉛筆を握り締めて
どこを刺そうか考える
消しゴムを手に取って
僕を消せるか……
誰かに昔見られたような
きたない涙がまたこぼれた
誰かの首を絞めたいような
そんな気持ちを そんな気持ちを
誰かに昔言われたような
やさしい言葉を繰り返した
誰かの首を絞めたいような
そんな気持ちを
二酸化炭素と吐き出した