短歌 2026.07

一切の動きをやめてただ君の息の揺らぎを感じていたい

生きるのはわたしのためで
あなたから愛されなくて
ほっとしている

さよならに慣れすぎたんだ
出逢ってもいない人とも別れてしまう

三度目の正直として
もう二度と「好き」は言わない
友達でいて

もっともっとこわれていつかヒトじゃないナニカになっても
君が好きだよ

くちづけは深くしないで
息継ぎを忘れて君に溺れないよう

わたしにとってたったひとりのあの人にとってわたしはその他大勢

雨粒の乱れた窓に
美しくないはずだった
光が跳ねる

錆びついた望遠鏡でもういない君が残したひかりを探す

まだ君はいるのだろうか
光だけ残していなくなってもいいよ

結び目をぎゅっと強める
だらしない蝶々だって少しは飛べる

星になる
ここに光が届くころ
君がとっくにいないとしても

誰のせい、なんて誰にも分からない。
手当たり次第にさよならをする。

行間に込めることなどなにひとつない 一行の手紙を書いた

僕よりも僕をわかってくれるから傍にいるのがときどきこわい

さよならをさせてください
もう君を僕の痛みにしないよう

痛みには単位がなくて「どうしても痛いとき」っていつなのでしょう

じゃあね、また(会うことがもしなくっても君がしあわせならいいから)ね。

少しずつ忘れるのかな
傷つけてもらえたこともしあわせだった

生きるのに値しないというのなら、あなたじゃなくて世界のほうだ。

ほんとうは守りたいから手に取った銃 なにもかも傷つけていく

ただ傍で一緒に泣いてほしかった
無理に笑ってふたりを騙す

立ち並ぶ新書の前に立ち尽くす
啓発したい自己がないです

文芸部だけは顔出す不登校 ペンを握れば息ができるよ

狂うほど好きだったこと
くれた傷
忘れてしまうことがこわいよ

愛されていたのでしょうか
愛されていなかったって思うわたしは