短歌 2026.08 2026.09.012026.09.02 ぼくおわ music / ICHIMOSHI / tanka / novel / poetry / illust 二〇二六年八月に詠んだ短歌たちです まだ僕の時計は動く またひとつ歳を重ねて八月九日 警報はいつまでも鳴るもう二度と鳴らない目覚まし時計の上で 君なんてどうでもよくて僕はただ僕に愛されたかっただけだ 月はまだついてきているあの人が見向きもしなくなったわたしに 埋まらない僕のからっぽひょっとしてとうの昔に満たされていた 水のある星にうまれてなぜそうも泣くのを我慢しようとするの 先延ばししすぎたせいでさよならがあなたにはもう辿りつかない その腕に抱えきれない寂しさを僕に預けてみてほしかった 誰ひとり見つけられない光でもたしかにそこに星のあること 美しい花に囲まれ美しい死化粧ただ動くことなく 降ることをためらうような雨に手をさしのべながら代わりに泣こう