こころみ短歌 2026.02.132026.02.14 ぼくおわ music / ICHIMOSHI / tanka / novel / poetry / illust 字余りな僕の世界と字足らずな君の世界を足して二で割る あまりにも虚ろな僕の口なんてキスで塞いでほしい……、嘘だよ。 きみを呼ぶ口さよならを叫ぶ口ない犬みたい 哭くだけひとり さよならで串刺しにしていつまでも心の全て患わせてよ 六分の一の重さの涙なら月でまぶたは腫れないのかな 自らの心ひとつもわからずにただ息だけを繰りかえします ひとりごと連ねてふたり縺れあう糸みたいだね ほどいてひとり もう吠えることに疲れて負け犬になる 口なんてあなたにあげる まだ止まることはできないもう少しだけ歩みたい君に逢いたい ただ単に気づいてほしい僕だから鳴かぬ虫より蝉になりたい